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レポートデータをエクスポートする
レポート実行結果のすべてのデータをCSV形式でダウンロードできます。エクスポートしたデータは、Excel、Google スプレッドシート、BIツールなどで自由に分析・加工できます。
CSVエクスポートとは
CSVエクスポートは、レポート実行結果に含まれるすべてのクエリ実行データを、構造化されたCSVファイルとして出力する機能です。エクスポートされたデータには、クエリ情報、AI応答テキスト、スコア詳細、ブランド分析、引用情報など、24種類のカラムが含まれます。
エクスポート機能のメリット
Answer IO外での自由な分析
- 独自の集計方法でスコアを再計算: Answer IOの標準スコアとは異なる重み付けで評価
- 企業固有の指標を作成: 自社の評価基準に基づいたKPIを算出
- 複数レポートのデータを統合: 異なる時期のレポートを結合して長期トレンドを分析
既存ツールとの連携
- Excel・Google スプレッドシートで開ける: 誰でも使い慣れたツールで分析
- BIツールにインポート: Tableau、Looker Studio、Power BIで可視化
- 社内レポートフォーマットに統合: 既存の報告体系に組み込み
時系列分析
- 複数回のレポートデータを並べて推移を分析: スコアの変化を追跡
- 季節性やトレンドを可視化: 折れ線グラフで傾向を把握
- 施策前後の比較: 改善施策の効果を定量的に検証
データ保管とコンプライアンス
- 長期的なアーカイブ: ローカルまたはクラウドストレージに保存
- データウェアハウスへの保管: 企業のデータ基盤に統合
- 監査対応: 過去のデータを確実に保持
エクスポート方法
ステップ1: レポート詳細ページを開く
- 左サイドバーから「レポート」をクリック
- エクスポートしたいレポート実行をクリックしてレポート詳細ページを開く
ステップ2: CSVエクスポートを実行
- レポート詳細ページ右上の「CSVエクスポート」ボタンをクリック
- ダウンロードが自動的に開始されます
エクスポートボタンが無効の場合
クエリの実行と解析処理が完了するまで、エクスポートボタンは無効です。すべてのクエリ実行が完了し、AI応答の解析処理(Parse Worker)が終了すると、ボタンが有効になります。
ステップ3: ダウンロードしたファイルを確認
- ファイル名形式:
report_raw_data_{レポートID}_{日時}.csv - 例:
report_raw_data_550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000_20240115_143000.csv - エンコーディング: UTF-8(Excel互換)
ステップ4: ファイルを開く
Excelで開く場合
- ダウンロードしたCSVファイルをダブルクリック
- 文字化けする場合:
- Excelを起動
- 「データ」タブ → 「テキストから」を選択
- CSVファイルを選択
- 「元のファイル」で「UTF-8」を選択
- 「区切り文字」で「カンマ」を選択
- 「完了」をクリック
Google スプレッドシートで開く場合
- Google ドライブを開く
- 「新規」 → 「ファイルのアップロード」
- CSVファイルを選択してアップロード
- アップロードしたCSVファイルをダブルクリックで開く
Google スプレッドシートは自動的にUTF-8を認識するため、文字化けは発生しません。
エクスポートされるデータ
CSVファイルには以下の24カラムが含まれます。
基本情報ブロック(6カラム)
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
| レポート実行ID | レポート実行を識別する一意のID |
| 実行日時 | クエリが実行完了した日時(日本時間) |
| ファネル段階 | クエリのファネルステージ(「認知段階」「理解・検討段階」「決定・行動段階」) |
| クエリID | クエリを識別する一意のID |
| クエリテキスト | 実行された質問文 |
| クエリタイプ | クエリの種類(例: general, comparison, recommendation) |
AI応答ブロック(3カラム)
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
| AIモデル | 使用されたAIモデル(例: OpenAI, Gemini, Perplexity) |
| モデルバージョン | 具体的なモデルバージョン(例: gpt-4-0613, gemini-2.5-pro) |
| 回答テキスト | AIモデルから返された完全な回答テキスト |
スコアリングブロック(5カラム)
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
| 可視性スコア | 総合的な可視性スコア(0-100) |
| プレゼンススコア | ブランド言及の存在スコア(0-35) |
| ポジションスコア | 言及位置のスコア(0-35) |
| 引用スコア | 引用に関するスコア(0-30) |
| ブランド順位 | 回答内でのブランドの言及順位 |
ブランド分析ブロック(6カラム)
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
| 言及有無 | ブランドが言及されたかどうか(TRUE/FALSE) |
| 言及回数 | ブランドが言及された回数 |
| 言及箇所 | 言及された具体的なテキスト(複数の場合はカンマ区切り) |
| 抽出ブランド一覧 | 回答から抽出されたブランド名(カンマ区切り) |
| 競合ブランド一覧 | 言及された競合ブランド(カンマ区切り) |
| 抽出された特徴 | 抽出された製品特徴(カンマ区切り) |
引用分析ブロック(4カラム)
| カラム名 | 説明 |
|---|---|
| 引用サイト数 | 引用されたWebサイトの数 |
| 引用サイトURL一覧 | 引用されたURL(カンマ区切り) |
| 自社サイト引用有無 | 自社Webサイトが引用されたか(TRUE/FALSE) |
| 自社サイト引用順位 | 自社サイトが引用された順位(1から始まる番号) |
活用例
1. カスタムスコアの計算
Answer IOの標準スコアとは異なる重み付けで独自スコアを計算できます。
例: Perplexity専用スコア
目的: Perplexityでの可視性を重点的に評価
手順:
- CSVを開く
- 「AIモデル」カラムで "perplexity" の行のみをフィルタ
- 「可視性スコア」カラムの平均値を算出
Excelの数式例:
=AVERAGEIF(G:G, "perplexity", J:J)例: 引用重視スコア
目的: 自社サイトが引用されたクエリを高く評価
手順:
- 「自社サイト引用有無」カラムで "TRUE" の行のみをフィルタ
- 次の計算式で独自スコアを算出:
独自スコア = (引用スコア × 2 + プレゼンススコア) / 2
Excelの数式例(新しいカラムに追加):
=(M2*2 + K2) / 22. ファネル別パフォーマンス分析
ファネル段階ごとにスコアを集計し、どの段階で強い/弱いかを分析できます。
Excelでのピボットテーブル例
手順:
- データ全体を選択
- 「挿入」 → 「ピボットテーブル」
- 設定:
- 行: ファネル段階
- 列: AIモデル
- 値: 可視性スコアの平均
結果例:
| OpenAI | Gemini | Perplexity |
認知段階 | 65 | 68 | 70 |
理解・検討段階 | 58 | 60 | 62 |
決定・行動段階 | 72 | 70 | 75 |このピボットテーブルから、「決定・行動段階」で可視性が高く、「理解・検討段階」が弱いことが分かります。
3. 競合比較分析
競合ブランド一覧カラムから、どの競合が頻繁に言及されているか分析できます。
Excelでの分析手順
- 「競合ブランド一覧」カラムのデータをコピー
- 新しいシートに貼り付け
- カンマ区切りを分割:
- データを選択
- 「データ」タブ → 「区切り位置」
- 「カンマ」を選択
- 各競合ブランドの出現頻度をカウント:
COUNTIF()関数を使用
- グラフ化して可視化:
- 棒グラフで出現回数をプロット
4. 時系列トレンド分析
複数回のレポートCSVを結合し、時系列でスコアの推移を追跡できます。
手順
- 各レポートのCSVをダウンロード
- 例: 2024年1月、2月、3月のレポート
- Excel/スプレッドシートで結合
- すべてのCSVファイルを1つのシートにコピー&ペースト
- または Power Query(Excelの「データ」→「データの取得」)で自動結合
- 「実行日時」を基準に折れ線グラフを作成
- X軸: 実行日時
- Y軸: 可視性スコアの平均
Excelでのグラフ作成例:
1. データを選択
2. 「挿入」 → 「折れ線グラフ」
3. 「実行日時」をX軸、「可視性スコア」をY軸に設定5. BIツールでのダッシュボード作成
Tableau、Looker Studio、Power BIにインポートし、インタラクティブなダッシュボードを作成できます。
Looker Studioでの例
手順:
- データソースとしてCSVをアップロード
- Looker Studioを開く
- 「データソースを追加」 → 「ファイルのアップロード」
- CSVファイルを選択
- データモデル設定
- 日付フィールド: 「実行日時」(日時型に変換)
- ディメンション: ファネル段階、AIモデル、クエリテキスト
- 指標: 可視性スコア、言及回数、引用サイト数
- グラフを作成
- スコアカード: 可視性スコアの平均値
- 時系列グラフ: 実行日時 × 可視性スコア
- 円グラフ: AI別の可視性スコア分布
- テーブル: ファネル段階 × 各スコアの詳細
よくある質問
Q: エクスポートしたCSVが文字化けします
A: Excelで開く場合は、以下の手順で正しく表示できます。
- Excelを起動
- 「データ」タブ → 「テキストから」を選択
- CSVファイルを選択
- 「元のファイル」で「UTF-8」を選択
- 「区切り文字」で「カンマ」を選択
- 「完了」をクリック
Google スプレッドシートでは自動的に正しく表示されます。
Q: エクスポートできるデータ量に制限はありますか?
A: いいえ、制限はありません。レポート実行に含まれるすべてのクエリ実行データがエクスポートされます。大規模なレポート(数百~数千クエリ)でも問題なくエクスポートできます。
Q: 過去のレポートもエクスポートできますか?
A: はい、過去に実行したすべてのレポートからエクスポート可能です。レポート一覧から任意のレポートを選択し、CSVエクスポートボタンをクリックしてください。
Q: エクスポートにポイントは消費されますか?
A: いいえ、CSVエクスポートにポイントは不要です。何度でも無料でエクスポートできます。
Q: エクスポートボタンが押せないのはなぜですか?
A: 以下のいずれかの理由が考えられます。
- クエリ実行がまだ完了していない: すべてのクエリ実行が完了するまでお待ちください。
- 解析処理(Parse Worker)が実行中: AI応答の解析処理が完了するまでお待ちください。進捗状況はレポート詳細ページで確認できます。
通常、すべての処理が完了すると、数分以内にエクスポートボタンが有効になります。
Q: 定期的に自動エクスポートできますか?
A: 現在は手動エクスポートのみです。定期エクスポート機能(スケジュール設定やAPI経由のエクスポート)は今後追加予定です。
Q: CSVファイルの保存期間はありますか?
A: CSVファイルはローカルにダウンロードされるため、保存期間の制限はありません。いつでも再度エクスポートできます。
Q: カラム名を変更できますか?
A: CSVファイルのカラム名は固定ですが、ダウンロード後にExcelやスプレッドシートで自由に編集できます。
次のステップ
CSVエクスポート機能を活用することで、Answer IO外でのデータ分析が可能になります。以下もお試しください:
- レポートを作成する: 定期的にレポートを実行し、CSVをエクスポート
- 改善提案を活用する: AI改善提案と組み合わせて施策を立案
- Google Analytics連携: GA4データと組み合わせてスコアとトラフィックの相関を分析
CSVデータを活用して、より深い分析と戦略的なAI検索最適化(AIO)施策を実現しましょう。
