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ファネルステージについて

Answer IOでは、クエリをカスタマージャーニーの各段階に分類する「ファネルステージ」機能を提供しています。この機能により、ブランドの可視性を顧客の購買プロセスの各段階で測定・分析できます。

ファネルステージとは

ファネルステージは、マーケティングファネルの概念に基づいて、顧客の購買行動を3つの段階に分類したものです。各クエリは必ず1つのファネルステージに属し、レポート生成時にファネル別のスコアが算出されます。

3つのファネルステージ

1. 認知(TOFU - Top of Funnel)

概要 潜在顧客がブランドや製品の存在を初めて知る段階です。

特徴

  • ブランド発見・初回接触のタイミング
  • 一般的な情報探索や問題解決の検索
  • 具体的なブランド名を含まないクエリが多い

クエリ例

  • 「おすすめのプロジェクト管理ツールは?」
  • 「タスク管理の効率的な方法」
  • 「チームコラボレーションツール 比較」

対応するクエリタイプ

  • 一般的な質問(general)
  • 比較検索(comparison)
  • おすすめ検索(recommendation)

2. 検討(MOFU - Middle of Funnel)

概要 顧客が製品やサービスについて詳しく調べ、比較検討する段階です。

特徴

  • 詳細評価・実装検討の段階
  • 具体的な機能や価格の比較
  • ブランド名を含む詳細な情報探索

クエリ例

  • 「Asanaの料金プラン」
  • 「Asana 導入事例」
  • 「Asana セキュリティ対策」
  • 「プロジェクト管理ツール 機能比較」

対応するクエリタイプ

  • 評価(evaluation)
  • 価格情報(pricing)
  • 導入事例(case_study)
  • 実装方法(implementation)
  • セキュリティ(security)

3. 決定(BOFU - Bottom of Funnel)

概要 購入や契約の意思決定を行う最終段階です。

特徴

  • 最終選定・導入準備の段階
  • 契約やサポート情報の確認
  • 実際の導入に向けた具体的な情報探索

クエリ例

  • 「Asanaの導入方法」
  • 「Asana 契約プロセス」
  • 「Asana サポート体制」
  • 「既存ツールからAsanaへの移行」

対応するクエリタイプ

  • 選定(selection)
  • 最終比較(final_comparison)
  • 契約(contract)
  • サポート(support)
  • 移行(migration)

ファネルステージの選択方法

クエリ作成時

クエリを作成する際、以下の方法でファネルステージを選択できます:

  1. 視覚的なファネル図: 逆三角形のファネル図をクリックして選択
  2. ラジオボタンリスト: 各ステージの説明を確認しながら選択

ファネルステージは必須項目です。選択しないとクエリを作成できません。

デフォルト値

ファネルステージを選択しない場合、デフォルトで「認知(TOFU)」が設定されます。

ブランド作成時の自動選択

ブランド作成ウィザードでキーワードを登録すると、キーワードの優先度に基づいて推奨されるファネルステージが自動的に設定されます:

  • 優先度 1-2: 全3ファネル(認知・検討・決定)
  • 優先度 3: 2ファネル(認知・検討)
  • 優先度 4-5: 1ファネル(認知)

この自動選択により、キーワードの重要度に応じた適切なクエリ分布が生成されます。

レポートでのファネル別スコア

レポート画面では、各ファネルステージごとの平均可視性スコアが表示されます。

ファネルスコアの構成

各ファネルステージには以下の情報が表示されます:

  • 平均可視性スコア: そのファネルに属する全クエリの平均スコア(0-100点)
  • クエリ数: そのファネルに分類されたクエリの数
  • AI回答数: そのファネルのクエリに対する総AI回答数

スコアの色分け

ファネルスコアは以下のように色分けされて表示されます:

  • 70点以上(緑): 非常に高い可視性を獲得
  • 40-69点(黄): 中程度の可視性、改善の余地あり
  • 40点未満(赤): 可視性向上が必要

視覚的表現

レポートでは、逆三角形のファネル図にスコアに応じた色が塗られて表示されます。一目でどのファネルステージでの可視性が高いか、または改善が必要かを把握できます。

ファネルスコアの戦略的活用

スコア別の改善アクション

TOFU(認知)が低い場合

問題 ブランド認知度自体が不足している可能性があります。

改善策

  • SEO/SEM施策の強化
  • コンテンツマーケティングの推進
  • 一般的な課題解決コンテンツの作成
  • 業界メディアへの露出増加

MOFU(検討)が低い場合

問題 詳細情報や比較情報の提供が不足している可能性があります。

改善策

  • 製品比較コンテンツの充実
  • 導入事例・ケーススタディの公開
  • 技術仕様やセキュリティ情報の詳細化
  • ホワイトペーパーやeBookの提供

BOFU(決定)が低い場合

問題 具体的な導入情報や価格情報が不足している可能性があります。

改善策

  • 明確な価格情報の提示
  • 導入プロセスの詳細説明
  • サポート体制の明示
  • 無料トライアルやデモの提供

バランスの取れたファネル戦略

理想的には、3つのファネルすべてで高いスコアを維持することが望ましいですが、ビジネスステージや戦略によって優先順位が異なる場合があります:

  • 新規ブランド: TOFU(認知)に注力
  • 成長フェーズ: MOFU(検討)を強化
  • 市場リーダー: BOFU(決定)を最適化

まとめ

ファネルステージ機能を活用することで、カスタマージャーニー全体を通じたブランド可視性を把握し、各段階での最適な改善策を立案できます。

ポイント

  • 各クエリは必ず1つのファネルステージに分類される
  • レポートでファネル別の平均スコアが表示される
  • スコアの傾向から戦略的な改善アクションを決定できる
  • キーワードの優先度と連動して自動的に適切なファネルが選択される

次のステップ:

Answer IO - AI検索でのブランドスコアを見える化